【きょうだいがいた】

その頃沖縄では、赤ちゃんコンクールがあり、成長が遅いミキだったが、母はミキを参加させた。

もちろん、賞をもらえるはずもなくただただ参加しただけであった。

ミキにはきょうだいがおり、ミキの姉はこの赤ちゃんコンクールで優勝しているのだ。基準はよくわからないが、体重や大きさなど優良で何かほかにも理由があるのだと思う。

それに比例していて、姉は丈夫で手がかからなかった。

時はすぎ、親戚に預けていた、姉のリンダと兄のミズキが帰ってきた。

リンダはとっても素直で可愛くてみんなから愛されていた。リンダがいるだけで周りが明るくなった。

兄のミズキは、生まれつき耳が聞こえない。

病弱なミキを抱えて、きょうだい揃っての生活が始まったので母は更に大変な毎日だった。

兄はミキと初めて会って最初はどうしてよいかわからずにソワソワしていたが、ミキをなでなでして触ってもいい?と手話で母に聞いた。もちろん母はいいよと答えて、ミズキはそっと触った。

可愛いねって何度もジェスチャー(手話)して、リンダにも嬉しそうに伝えて、ミキの前から離れなかった。

こうしていつもミズキが側にいるので、ミキはミズキのマネをして手話を覚えていった。

散歩している犬を見て、犬だよと手話でいうと、ミキはすぐにマネしていた。

ミキが成長してミズキと散歩する日も多くなった。

ある日、ミズキがおやつを買うためのお金を落としてしまい探していたとき、車の音が聴こえてきた。ミズキは気がついていない。

ミキは走っても間に合わないし、大きい声出してもミズキは聞こえない。

それでも、どうしても、振り向いてほしかった。

後ろを振り向いて欲しいと思う気持ちと同時に石を拾って、無我夢中でミズキに向けて思いっきり投げた。ミズキのちょうど足元に転がって、ミズキが振り向いた。間に合った、、、、。

、、、石を投げて危ないな、、、ん?

ひょっとして、、、

ミズキは、妹のやさしに気づく。

ミズキはミキにありがとうって伝えた。

ふたりともなんだかドキドキしてその日は、何も買わずに家に帰った。

家に帰ってから、ふたりは色んなことを話し合った。

ミズキがミキに

「ミキ、今日は本当にありがとう🙏

 また危ないことがあったら、僕が気がつくように

 教えて」

「うん、ニィニィをまもる、ずーっとみてる」とまだうまく発音をしゃべれないながら手話で大きくジェスチャーした。

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